宅急便の受け取りを、自宅ではなく全国の“宅急便センター”で行うことにより、運賃の割引を受けられる「宅急便センター受け取りサービス」

この新サービスについて、巷では多くの誤解が生まれているようです。ここであらためて、その詳しい内容と、利用する上での注意点についてご案内します。

サービス名を聞くと、単純に「自分で荷物を取りに行けば安くなるのね!」と早合点してしまいがちです。しかし、荷物を“センターで受け取ると安くなる”って、いったいどうやって値引きされるの?

そもそも送料を負担しているのは、宅急便の依頼主(発送者)です。値引きはいつ行われるのか?値引きされた運賃は依頼主に戻るの?あるいは、受取人がポイントでも貰える?

新サービスについての疑問について、ヤマト運輸のサポートの方の回答を元に解説します。

※「宅急便センター受け取りサービス」は、ヤマト運輸が2017年10月1日から開始する新サービスです。

宅急便センター受け取りサービスとは

宅急便の届け先として、相手の自宅や会社ではなく、ヤマト運輸直営店(=宅急便センター、営業所)を指定することにより、通常の運賃に比べて荷物1個あたり54円(税込)の値引きを受けられるサービスです。

POINT!

値引き額は、荷物1個につき54円(税込)

これまでも営業所留めで荷物を受け取ったり、不在票をもとにサービスセンターに自ら荷物を受け取りにいった経験をお持ちの方はいると思います。

ドライバーさんの負担軽減という意味ではそれと近いですね。ですが、今回のサービスを受けるためには、受取人が営業所に出向くだけでは足りないんです。

荷物を発送する時点で「この荷物は受取人が営業所まで取りに来るので、自宅への配達は不要です」という表示をした上で、その分運賃を値引きを受けられる。それがこの“宅急便センター受け取りサービス”なんです。

POINT!

サービスの申し込みは“荷物の発送時”に行う

このサービスの対象となる商品については次の通りです。

対象輸送商品
宅急便、クール宅急便、宅急便コンパクト、宅急便タイムサービス、超速宅急便

宅急便センター受け取りサービスの構造

今回のサービスで値引きとなるのは、その“運賃”です。送料を負担するのは荷物の発送者ですから、いうなれば受益者(得をする人)は「荷物の発送者(依頼主)」となります。

一方で、サービスの条件となるのは“宅急便センターでの荷物の受け取り”です。つまり、その負担者(労力を提供する人)は「荷物の受取人(届け先)」となります。

ここが、サービスを利用する上での大前提になります。

営業所まで荷物を受け取りにいった人が、その対価(見返り)として直接的に利益(値引きされた運賃)を受けられるわけではない、ということです。

宅急便の受け渡し全体で見れば、荷物1つにつき54円お得になるわけです。ですが、値引きを受けるのは送り主で、手間がかかるのは受け取り主。

ですから、荷物の送り主と受け取り主の関係が重要になります。

双方が仕事上の関係ということであれば、了解を得た上で利用する価値の高いサービスに違いありません。個人間でも、お互いによく荷物を送りあうということであれば、何も問題ないでしょう。

逆に、このサービスの性質上、送る側が一方的にサービスを利用してしまうと、少し困ったことになります。送る側は値引きになりますが、受け取る側は自分で取りにいかなければなりません。

事前に相手の了解がないと使えないサービスなんですね。そもそも、そうしないと荷物の受け渡しがまともにできません(利用上の注意の中で後述します)。

・現実的な使い道は?

ずばり、“着払い”の場合です。着払いは、もともと届け先(受取人)が送料を負担するという輸送方法です。受け取った人が手間をかけた(営業所に取りに行った)分だけ送料が割安になる、というのは理にかなっていると言えます。

その他、“荷物の送料を受取人が負担する契約”の場合に利用するとよいでしょう。ネットショッピングなどで多いですね。購入者が送料を負担し、商品代金と合わせて支払うというケースです。そういった場合も、受取人がサービスによって直接の利益を受ける形になります。

どちらの場合も、発送者(ショップなど)にセンター宛てで発送してもらうことが必要になります。

宅急便センター受け取りサービス 送り状の書き方

サービスの利用にあたっては、通常と同じ送り状(伝票)を利用します。専用の送り状や利用申込は必要ありませんよ。

宅急便伝票記入例

通常発送との変更点は上の記入例の通りです。赤枠で囲まれた[お届け先]を記入するスペースに、次の4点を記入します。

  1. 宅急便センターの郵便番号
  2. 宅急便センターコード
  3. 宅急便センター名
  4. 宅急便センター住所(町名まで)

ただし、④センター住所については省略しても大丈夫です。住所は②センターコードから判別できるためで、この件についてはヤマト運輸のサポートデスクに確認済みです。①郵便番号については、宅急便センターの郵便番号を書いてあげると親切かと思います。

また、サービス内容の変更に伴い、送り状の様式が順次切り替わるようです。新しい送り状には、右側の「クール」の判別欄のあたりに「宅急便センター受け取りサービス」のチェック欄が追加されていますので、そちらにもチェックを入れます。

なお、全国の宅急便センターのセンター名やセンターコードは、ヤマト運輸の『営業所・取扱店・ドライバー検索』のページから調べることができます。

[地図から探す]から、見つけたいセンターのある場所をクリックで絞り込んでいけばOK。

その上で、通常の発送と同じようにセールスドライバーに集荷を依頼するか、宅急便センターや一部の宅急便取扱店へ持ち込めばサービス申込完了です。

宅急便センター受け取りサービス 利用上の注意

通常配送との違いから、3つほど注意点がありますので最後に確認しておきます。

  1. 不在票は入らない
  2. 受け取りには身分証明書が必要
  3. コンビニへの持ち込みは対象外

1.不在票は入らない

このサービスは、そもそもの配達先が各宅急便センターです。再配達になった荷物を受け取りに行く、という流れはありません。自宅への配送は一切無いため、当然のことながら不在票はありません。

これはどういうことかというと、送り主があらかじめ届け先に「荷物を送るよー」と伝えておかなければ、営業所に配達されようが相手にはわかりっこない、ということです。

必要であれば、送り主がサイト上で配送状況を確認し、相手先センターに到着した頃合いを見て、届けたい相手に連絡してあげる、ということが必要になります。

2.受け取りには身分証明書が必要

通常配送であれば、荷物の受け渡しは自宅玄関先等で行われます。本人に手渡しで、かつ捺印がありますから本人確認書類は必要ありませんね。

それに対して、本サービスを利用したセンター受け取りの場合は、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類(=身分証明書)の提示が求められます。

注意しなければならないのは、受取人が会社などの法人の場合。その場合は窓口に行く人の身分証明書の他に、宛先となっている“会社名の入った名刺”が必要です。

例えば宛先が「〇〇株式会社〇〇部○○課 鈴木一朗」となっていた場合、その荷物は会社(法人)宛てとみなされるため、受け取りに行く人の身分証明書と一緒に名刺を提示しなければいけません。

ちなみにこの時、荷物は必ずしも鈴木一朗さん本人が受け取りに行く必要はありません。宛名に会社名を冠した時点で、それは“会社宛ての荷物”として扱われます。会社宛ての荷物については、受取人がその会社に所属していることがわかれば、代理で受け取ることが可能です。

センター等によって、実際の運用上は差異があるかもしれませんが、“ヤマト運輸内のルールとしては現状そうなっている”ということだそうです。

受け取りに必要なもの

個人の場合:本人の身分証明書
法人の場合:窓口に行く人の身分証明書と会社名の入った名刺

3.コンビニへの持ち込みは対象外

利用申込について、サービス開始時点(2017年10月1日)において、コンビニエンスストアへの持ち込みではサービスを利用することはできません。

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以上、ヤマト運輸の新サービス“宅急便センター受け取りサービス”についての使い方と利用上の注意点でした。正しい手順を覚えて、宅急便をお得に利用しましょう。

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