救急箱

夏風邪で鼻水ズルズルの事務リーダーがお送りします。年々症状が長引くようになってるのは気のせい…じゃないよね…

こんな時にはグイッと一服、葛根湯。俺は、そうしてきた(出川哲朗リスペクト)

意外と便利な配置薬(=置き薬)

“置き薬”は、薬事法上の正式名称を「配置販売業」といいます。富山県では今も薬の行商の文化が根強く残っていることで有名です。 ある程度年配の方なら「富山の薬売り」と言えば通じるでしょう。

いまやコンビニでも薬が買える時代。ドラッグストアも単なる“薬屋さん”ではなく、かつてのスーパーマーケットめいてますし、誰もが気軽に薬局に立ち寄る時代になって久しいですね。

かつては各家庭にあることも珍しくなかった置き薬。「子供のころ、薬屋さんに紙風船を貰った」なんて思い出のある方もいるかもしれません。

紙風船

そんな配置薬業界も、近年は右肩下がりにその事業規模を縮小させているそうです。置き薬の存在自体知らない、という若い方もたくさんいるのかなと思います。

一般社団法人全国配置薬協会「おきぐすりの現状と将来」

そんな中、会社の常備薬として配置薬、いわゆる“置き薬”を利用しているところは結構あるんじゃないでしょうか。うちの会社でもかなり昔から付き合いがあるようで、現在は2社の薬箱が社員の誰もが使えるように置いてあります。

[配置薬大手、富士薬品の薬箱]DSC_3058

そのうちの一つは、数年前に引退されるまで本場・富山から年に数回、おじいちゃんの行商さんが薬箱の点検に来てくれていました。今は業務移管で近場(といっても北海道なので遠いんだけど)の担当さんに代わってしまいました。

いざという時、あらためて買いに走る必要がなく、料金も使った分だけ後払い。ホテルや旅館の冷蔵庫のような仕組みですね。飲んだ分だけ別清算。個人での利用状況は落ち込んでいるようですが、会社の福利厚生の一環としては、なかなかに便利なシステムといえます。

ちなみに、このユニークな商売の形。富山十万石の二代目藩主・前田正甫の「用を先に、利を後にせよ」という精神が基になっているそうです。現代風に言えば「まずはサービス。利益は後からついてくる」といったところでしょうか。

“先用後利(せんようこうり)”という言葉とともに、置き薬の基本理念として今もなお残っています。

我が社の置き薬のラインナップ

現時点で薬箱に入っているものをリストアップしてみました。

  • 風邪薬
  • 胃腸薬
  • トローチ
  • 痛み止め(バファリンなど)
  • 湿布
  • 絆創膏
  • かゆみ止め(クリーム)
  • 目薬
  • 葛根湯(ドリンク)

こんな感じです。一般的には、この他に包帯やガーゼ、消毒液などがセットになっている事も多いようです。こうした医薬品の他に、栄養ドリンクやサプリメントなども取りそろえられていて、要望にはだいたい答えてもらえます。

ただし、副作用や相互作用などの項目で安全性上、特に注意を要し、薬剤師が直接その説明をしなければならない第1類医薬品については、置き薬では対応できないようです。

主な第一類医薬品

ロキソニンS、グローミン、ニコチネルパッチ、リアップ、ガスター10 など

ちなみに以前、鼻づまりが続いていた時期に「血管収縮剤の入っていない点鼻薬」を所望したところ、持ち合わせがなく購入できませんでした。基本セット以外は、事前に要望を伝えておいた方が無難です。

まあ「個人的に使う薬は自腹で用意しろよ」って話ですけどね…(この点については、経理上の観点から後述します)

お住まいの地域や使用頻度にもよるでしょうが、うちの場合はだいたい3~4か月に1度のペースで担当者が訪れ、薬箱の点検をしていきます。使用した薬は箱単位で補充(清算)され、消費期限の迫った古い薬は新しいものと取り換えられます。

置き薬の経理処理について

「事務員から見た置き薬」ということで、最後は経理上の置き薬の扱いについて。

社員のために常備されている置き薬については、その購入代金は“福利厚生費(厚生費)”として経費計上します。

福利厚生費とは“従業員の福祉向上のために支給される、給与以外のお金”の事ですね。働くための環境を整備したり、労働意欲をアップさせるために使われる費用です。

「全従業員に対して公平に、社会通念上妥当な金額までの支給である」ことが求められるので、特定の人だけが使う薬などについて“福利厚生費”として計上することは認められないと考えられます。事務リーダーの欲しかった点鼻薬は…アウトかな…

また、会社の常備薬である以上、在庫管理は徹底しなければなりませんね。「いつの間にか無くなっていた」では、経費の無駄遣いですし、不明瞭な支出ともとられかねません。

置き薬と上手に付き合って、社内の福祉向上に努めたいですね。

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